投資信託を選ぶときに、どんな情報を見る?(3)

FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。

○eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

まずは、「運用方針」。

「各投資対象資産の指数を均等比率で組み合わせた合成ベンチマークに連動する成果をめざして運用を行います。~~~~」とありますが、これでは、投資対象がわかりません。

投信の名称から、8つの資産が均等に配分されていることはわかりますが、個々の資産を知るために、「月次レポート」を見みましょう。

すぐにわかりました。
8資産は、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リートです。
それぞれの資産が、12.5%ずつ配分されています。

株式とリート合計で62.5%ですから、まあまあリスクが高い投資信託ですね。

次に、「最大上昇率・下落率」を見ましょう。

この投資信託は、2019年1月から12月の1年で、+16.30%上昇したことがわかります。

一方、2020年1月から3月の3ヶ月で▲16.34%下落したこともわかります。

ただ、昨日の株式100%のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と比較すると、上昇率も下落率も低くなっています。ぶれが比較的小さい、つまり、リスクが低いということです。

その理由は、複数の資産を組み合わせたバランス型投資信託だから。
分散投資効果が発揮されて、ぶれが抑えられているのです。

次に「信託報酬」を確認しましょう。

税込みで年0.154%以内です。バランス型投資信託にしては、相当低コストです。

この「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」がゼッタイいいというわけではありませんが、私としては、このような複数資産を組み合わせて運用する「バランス型」投資信託をおすすめします。

「最大上昇率・下落率」を見ると、「自分が投資したあとに、場合によってはこの程度の損失を被るかもしれない」水準がイメージできます。

「その損失を自分は許容できるか?」という問いかけが、投資信託を選ぶ上で、最終的な選択の判断の基準になります。

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