紙の通帳が発行されると手数料が1,100円かかる!?

FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。

現在メガバンクに預金をすると、普通預金の場合、金利は0.001%。
100万円を預け入れて1年後に、8円の税引き利息しか受け取れません。

一方、ATMから時間外に現金を引き出せば、1回あたり110円~220円程度がかかります。

最近、用事があって銀行に行くと、店舗のレイアウトが随分変わっており、窓口の女性の数が少なくなっています。そのため、自分の番がなかなか回ってきません。

今や、銀行にお金を預けることは、家で保管、管理するとセキュリティの問題などでなにかと不都合なので、手数料を支払って管理をしてもらうということなのかもしれません。

先週、みずほ銀行が、2021年1月から、紙の預金通帳を発行する場合、手数料として1,100円(税込み)の手数料を取ると発表しました。

かねてより、紙の通帳には、1口座あたり年200円の印紙税、その他紙代などがかかっています。これまでは、これらのコストを銀行が負担していました。個人や法人から預かった預金を銀行が融資や投資で運用し、これらのコストを十分に負担できるほど収益が上がっていたのです。

それが昨今、折からの超低金利で収益が上がらなくなってきました。

そのため「コスト負担は預金者に・・・」という流れになってきています。

みずほ銀行の場合、2020年1月18日以降に普通預金や定期預金の口座を開設する人が対象。紙の通帳を繰り返す場合も1,100円が対象になります。
なお、70歳以降の人や、既存の口座には適用されません。

通帳有料化の動きは、他のメガバンクにも波及することが予想されます。

銀行の狙いは、ネットバンキングの活用に誘導すること。

預金をしているとお金が減る時代が、もうすぐ到来するかも。

 

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