これまでの健康保険証を使うと、マイナ保険証よりも医療費負担が増える!

FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。

皆さん、マイナポイント(最大2万円分)は、すでにゲットしましたか?

私は、第1弾(マイナンバーカードの新規取得等)のときに、5,000ポイントをゲットして、たちまち使い果たし、第2弾(健康保険証としての利用申込・公金受取口座登録)がスタートすると、合計15,000ポイントをゲットするやいなや消費しました。

もう1ポイントもありません。あぶく銭(あぶくポイント)は、あぶくですね。すぐ消える。

マイナポイント制度は、マイナンバーの申込み期限が2023年2月末までに延長され、マイナポイントの申込み期限も新たに設定される予定です。
なかなかマイナンバーカードの取得が進まないからです。今後も延長されるかもしれません。

政府・行政に全幅の信頼を寄せることはなかなかできませんが、マイナンバーカードについては、徐々に活用の方向で外堀が埋まりつつあります。いずれ活用せざるを得ないでしょう。
だったら、もう、こちらは開き直って、この制度でデジタル化を強力に進め、圧倒的な行政コストの低減と、行政サービスの卓越的な品質向上を図ってほしいと思うのです。そして今後は、この観点で、行政や政治への評価・監視を強めていきたいと思うのです。

さて、今年4月から12月の間、従来の健康保険証を病院やクリニックに提示すると、マイナ保険証を提示するよりも、患者の医療費負担がこれまで以上に重くなる予定です。9ヶ月間限定の制度ですので、いかにも中途半端です。

窓口負担が3割の場合、以下のようになります。

マイナ保険証は、昨年10月~今年3月は、初診:6円、再診:0円。
今年4月~12月も、初診:6円、再診:0円。

一方、従来保険証は、昨年10月~今年3月は、初診12円、再診:0円。
今年4月~12月は、初診:18円、再診:6円。

つまり、従来の保険料を使うと、初診も再診も、負担増になるのです。

私は、マイナ保険証と従来保険証を両方財布に入れ、負担が軽減された昨年10月からマイナ保険証をできるだけ使うようにしていますが、クリニックや薬局によっては、カードリーダーをまだ設置していないところがあります。
そんなときは、しかたないので従来保険証を使っています。

昨年10月になってすぐ、カードリーダーを設置した歯医者にいってマイナ保険証を出したら、受付の方がカードリーダーのマニュアルを読み始め、手続きがスムーズに進みませんでした。

政府は、2024年秋には、従来の保険証を廃止して、マイナ保険証に一本化する方針を示しています。
義務化するのであれば、マイナ保険証の活用がお得になるようなしくみを、期間限定で設けなくてもよいと思いますが、従来保険証を使うと、病院やクリニックの収入がこれまでよりも増えます。増えた収入で病院やクリニックにデジタル投資を促そうとしているのかもしれません。

ところで、マイナ保険証を使うときは、病院のカードリーダーに自分で差し込んで、いくつかの操作をする必要があります。

(1)本人確認のための、4桁の暗証番号入力か、顔認証
(2)投薬や検査結果を共有してもいいかどうか?
(3)高額療養費を適用するかどうか?

(1)の本人確認は必要ですが、他の2項目は任意です。
ただ、復数の病院・クリニックにかかっているような場合は、(2)は共有したほういいかもしれません。
また、入院や手術など医療費が高くなりそうなときは、(3)は適用としたほうがいいでしょう。

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