テレワークをどうする?

FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。

昨年、そして、今年とテレワークが無理やり推進され、経験している方もたくさんいらっしゃるでしょう。

通勤しなくなる、あるいは、通勤する日が少なくなることで、通勤手当が廃止になった会社もあると聞きます。

通勤手当がなくなると、厚生年金保険料や健康保険料、介護保険料の計算の基準となる「標準報酬月額」が少なくなります。
原則として、毎年4月から6月の給料等の額をもとにして、9月からの標準報酬月額が改定されますので、この間の通勤手当がなくなると、社員本人も、会社も社会保険料の負担が少なくなって支出を軽減することができます。

しかし、厚生年金に関して言うと、支払う保険料が少なくなると、65歳から受け取る老齢厚生年金の額も少なくなるので、痛し痒しです。

いろんなことが、いろんなところに、影響するのであります。

テレワークは、自宅でする場合は、どこでするのでしょう?

都会のマンションなどは、ファミリータイプで3LDKが標準。夫婦2人だけなら充分テレワークに対応できますが、小中高校大学生などの子供がいる場合、夫も妻も自分が落ち着いて作業ができる部屋など持っていないのが大半。

リビングで行っている方が多いようですが、なかなか集中できる環境を作るのは難しいでしょう。

子供の教育費がかかる、住宅ローンの返済が末永く続く家計では、お金を払って自分で外部の部屋を確保するのは困難。

最近TVなどで紹介されているような、越後湯沢に建てられたバブル時代のリゾートマンションの1部屋を、格安で取得しテレワーク拠点にするというのも、シングルの方はできるかもしれませんが、ファミリーだとそれも大変。

いずれにしても、早期に感染拡大が収束すること、および、効果バツグンの副反応のないワクチンが早く接種できることを祈るのみ。

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