令和2年の公的年金額。

FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。

満50歳以上の方には、1年に1度郵送で届く「ねんきん定期便」に、老後の公的年金の見込額が記載されていますので、自分が何歳からいくら年金を受給できるかだいたい知ることができます。

見込額というのは、このまま60歳まで現状の勤務形態・現状の収入水準が続き、将来の物価の水準が変わらず、公的年金の仕組みも変わらないとした場合の試算結果です。

60歳までに会社をやめて自営業になる、転職して収入が大きく変わるような場合には、ねんきん定期便の見込額はあてになりません。

さて、本日の「令和2年の公的年金額」は、今年の1月24日に厚生労働省が公表したものです。

ずっと自営業だった人で、20歳から60歳まで国民年金保険料を支払った方は、65歳から老齢基礎年金を月額65,141円を受け取ります。
夫婦の場合、これを2倍した月額13万円を受け取ります。

夫が40年間ずっと会社員で平均的な収入を得ており、妻はずっと専業主婦だった場合、夫婦の老齢基礎年金の月額がそれぞれ月額6.5万円、2人で13万円、夫の老齢厚生年金は月額9万円、夫婦合計で、月額22万円を受け取ります。

なお、上のような平均的な夫婦は、実際には少ないでしょう。
実情はもっと多様なのではないでしょうか?

現在40歳代までの人は、「ねんきん定期便」で将来の受給見込額を知ることはできません。金額は記載されているものの、それはこれまで支払ってきた保険料に対する年金額ですので、実際の額よりもずっと少ない金額です。
50歳以上で、近いうちに転職する人や退職する人も、老後の見込額はわかりません。

受給見込額を知るには、日本年金機構からID・パスワードを取得して、ねんきんネットにログオンし、今後の収入見込みなど、細かな条件を自分で入力して試算する必要があります。

老後までのマネープランを検討したくて、将来の公的年金額を知りたいけれど、試算するのが面倒だという方は、とりあえず、上記の平均的な金額を想定しておいてはいかがでしょうか。

何もないよりは、マシですから。

 

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