住宅ローン。最近の金利の情勢は?

FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。

「住宅ローンの金利は、変動金利がいいか?、固定金利がいいか?」

住宅ローンを借りようとしている方や、借り換えをしようとしている方にとっては、とても悩ましい選択ですが、いくら考えても結論は得られず、最後には思い切っていずれかに決めることになります。

明確な結論が得られないのは当たり前で、理由は、将来の金利がどうなるかわからないから。

最近の主な銀行の住宅ローン金利がどうなっているかを見てみると、、、
(以下は、2020.08.19の日経新聞から引用しています。銀行独自ローンで新規借り入れ時の金利)

■変動金利

三菱UFJ 0.525%
三井住友  0.475%
みずほ   0.525%
ソニー   0.427%

■固定金利(35年)

三菱UFJ 1.82%
三井住友  1.28%
みずほ   1.04%
ソニー   1.423%

近年は、変動金利が極めて低く設定されています。メガバンクで0.4~0.5%台というのは、相当低いです。

いわゆる商品の「定価」にあたる「店頭表示金利」は、ずっと昔からメガバンクは2.475%なのですが、「値引き」にあたる「引き下げ優遇」が大きくなっており、結果的に顧客の住宅ローンに適用される金利が低くなっているのです。

固定金利も低いです。変動金利と比較すると高いものの、将来の市場の金利変動の影響を受けず、適用金利が変わらないため、毎月返済額も変わらない安心感があります。

私は、2003年にファイナンシャルプランナーになって以来、どちらかというと「固定金利」を推奨してきました。
住宅ローンで金利変動リスクを取る必要はない。変動金利を選択して、金利変動に一喜一憂しないようにしましょう。固定金利を選択して、リスクを取るのは、住宅ローン以外、たとえば、投資をするときなどにしてはどうか、という考え方でした。

もちろん、多くの貯蓄があり、金利が上昇しても繰上返済をして利息負担を抑えることができる人などには、変動金利でも構わないとも言っていましたが。

基本的に固定金利を推奨する考え方は今も変わりませんが、2003年に変動金利を選択していれば、その後、ほとんど金利は上昇しないまま17年が経過しています。
30年のローンを組んだ場合、返済期間の半分以上が過ぎています。

そう思うと、少し、複雑な心境になります。

 

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