日経平均が約30年ぶりの水準になったが・・・

 FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。

 まずはお知らせです。

 FPオフィス ワーク・ワークスのホームページを全面改訂しました。
 ぜひ、ご覧ください!!

 株価が世界的に高騰しています。

 日経平均株価は、実に29年ぶりの水準に戻しました。
 1991年以来の水準の26,000~27,000円です。

 とはいえ、1989年の年末、38,000円台の最高値を経験し、その後、1990年の年始から真っ逆さまの大幅下落を経験した者からすると、「約30年経過してやっとここまでかぃっ」という思いであります。

 昨今の世界的な株高は、新型コロナ禍で世界的に金融緩和政策がより進んでマーケットにお金がじゃぶじゃぶ溢れていることが大きな原因です。

 金融緩和政策によって、国債や預金の金利も低く、これらの安全資産でリターンを得られないお金が、行き場を失ってリスクの高い株式に向かい、株価を押し上げているのです。

 株価も市場(セリ)で取引されるため、高い値段で購入する人が出てくると値段は上がるのです。

 なお、最近の株価は、高すぎるという見方もあります。

 株価の水準を示す指標に株価収益率(PER)があります。
 これは現在の株価が、予想利益額の何倍になっているかという数値で、数値が高いほど株価水準が高い、つまり「割高」とされています。

 日経平均と米ダウは、過去5年間の株価収益率の平均がそれぞれ15倍、18倍ですが、最近の株価水準では、いずれも25倍になっています。

 現在は、新型コロナウイルスのワクチンが早期に使われそうなことや、アメリカの新政権が大規模な経済対策をしそうだという短期的、楽観的な見込みで急騰していますが、ちょっと悲観的な情報が出てくると、急激に下落に転じる可能性もあります。

 株価高騰の情報を得て、これから株式投資をスタートしようとする方や、すでに投資していて投資額を増やそうと考えている人は注意したほうがいいでしょう。

 投資初心者が資産運用をする場合は、特定の会社の株を買う、いわゆる個別株式への投資は避けるのが無難。リスクが高く、ギャンブルに近くなるからです。

 全世界の株式市場の大きさに対して、日本の規模はほんの数%しかありません。また、今や日本の会社の業績は、世界の経済情勢等に大きく左右され、株価も大きな影響を受けます。

 したがって、私は、資産運用をするなら、日本だけに限定するのではなく、世界全体に対象を拡大したほうがいいと思うのです。

 何度も申し上げていますが、「長期国際分散積立投資」。

 これが、楽して儲ける資産運用のポイントです。

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