FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。
2023年度から自賠責保険の保険料が平均して10%程度引き下げられます。
自動車等を保有している人にとっては、嬉しい話です。
自賠責保険とは、自動車やバイクを持っている人全員が加入を義務付けられている保険です。・・・このような保険を「強制保険」といいますね。
自動車を持っている人は、加入している認識はあまりないかもしれません。
なぜなら、一般的には、購入時と車検時に、保険料をまとめて払う仕組みになっているからです。
加入が義務付けられている理由は、交通事故が起きて、死亡や負傷した人が出たときに、死亡者の遺族や負傷した本人に最低限の補償をするためです。
補償の限度額は、
死亡:3,000万円
ケガ:120万円
後遺障害:障害の程度に応じて75万円~4,000万円
となっています。
補償対象は「対人」のみ。対物や同乗者は補償の対象外。
ですから、万が一のことが起こった場合、自賠責保険だけではまったく足りません。
そのため、「任意保険」にも加入しておく必要があります。
任意保険は、テレビでよく内田有紀が宣伝している、あのような保険です。
さて、自賠責保険の保険料が2023年4月から引き下げられる理由は、交通事故の件数や、保険金の支払額が減少傾向にあるからです。
ちなみに、警察庁は、1月4日に、2022年(1月~12月)の交通事故死者数を公表しました。
2,610人。
昭和23年からの統計回以来、6年連続で最少を更新しています。
警察の取り締まりがすばらしいこともありましょうが、自動ブレーキなど安全性を強化した自動車が普及してきたことも背景にあるのでしょう。
さて、10%引き下げられると・・・・・
一般的な2年契約の場合、2年で2,000円程度の節約になるかと・・・・
ガソリンが高い今日このごろ、この程度の節約では「暖簾に腕押し」、「糠に釘」でしょうか。
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