高給取りは、今月から厚生年金保険料がアップする!

FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。

給与や賞与から天引きされている厚生年金保険料は、収入が増えれば増えるほど多くなりますが、ある一定の収入以上になると、変わらなくなります。

給与から天引きされている厚生年金保険料は、これまでは月収60.5万円以上の方は、一律56,730円/月(協会けんぽの場合)とされてきました。

したがって、月収が100万円の方も、200万円の方も、毎月56,730円の保険料を払えばよかったのです。

しかし、今月(2020年9月)からは、月収63.5万円以上の方の保険料が、59,475円になります。

これまでとの差額は月2,745円。年間だと32,940円の負担増となります。

今回のこの変更を「厚生年金の標準報酬月額の上限の変更」といい、月収63.5万円以上の方にとっては、月々の支出が増えることになります。

ところで、ここでいう「月収」は、賃金、給料などのほか、手当も含まれます。残業手当だけでなく、住居手当、通勤手当なども含みます。

なお、毎月の保険料負担は重くなるとはいえ、デメリットだけではありません。国に支払う保険料が多くなるため、老後に受け取る公的年金額も増えることになるのです。

 

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