FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。
一般の方は、あまり聞いたことのない「法則」ではないでしょうか?
「72の法則」
お金が2倍になる期間が簡単にわかる便利な算式です。
「72÷金利=お金が2倍になる期間」
消費者金融でお金を借りる場合やクレジットカードの分割払い、リボルビング払いをするときの金利の法律上の上限は、借入金額が10万円~100万円の場合、18.0%です。
この金利を上の算式にあてはめると、
72÷18=4
つまり、借りたお金はわずか4年で2倍になることがわかります。
このことから、一度高金利の借金をすると、なかなか抜け出せなくなることがわかるでしょう。
資産運用で年率3%で運用する場合を考えてみましょう。
72÷3=24
資金が2倍になるのに、24年かかることがわかります。
年率12%で運用できれば、資金が2倍になるのにたった6年しかかかりませんが、そんな都合のよいことはほとんど起こらないばかりか、リスクが高くて逆に大きな損失を被るかもしれません。
資産運用をする場合の利回りは、2%~3%程度で見込んでおくのがよいと思います。
次に、メガバンクで、預金で増やすことを考えてみましょう。
定期預金の金利は、0.002%です。
72÷0.002=36,000
資金が2倍になるのに、36,000年かかることになります。
・・・そのころ、地球はどうなっているでしょう。
ちなみに、日本列島に人類が住み始めたのは、今から約36,000年前の旧石器時代だと言われています。
現在よりも平均気温は7~8度低く、石器を作って、ナウマンゾウやオオツノジカなどの大型獣を追って移動を繰り返す生活を送っていました。
お金も通帳も、金利もなかった時代ですね。
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