FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。
地震、台風による水災・風災、大雨による洪水、感染症など、近年、50年に一度や100年に一度しか起こらないようなことが毎年発生しています。
今後も、どの角度からどんな事態が発生して、私たちの暮らしを直撃するかわかりませんから、備えるのが難しい。
ただ、自然災害については、近年の傾向をみると、ある程度備えられるかもしれません。
たとえば、これから住宅を取得する方は、ハザードマップの事前確認は必須でしょう。リスクの高いところに住まないことが、いちばんの備えです。
マイホームを持っている方は、火災保険には加入しているでしょう。
今一度、火災保険の補償内容を確認し、どんなときにいくらの補償があるのかを確かめておきたいものです。
また、地震は、いつどこで起こるかわからないので、地震保険にはちゃんと加入しておいたほうがいいでしょう。地震保険は、その性質上、限度額いっぱいまで保険金額を設定しても十分な金額にはなりません。そのため壊れた住宅の再建はできません。しかし、当面の生活を再建準備に保険金を活用できます。
自然災害以外にも、私たちの暮らしにはさまざまなリスクがあります。
死亡、病気、ケガ、要介護、失業、勤務先の倒産、、、、、、
そして今回のような感染症。
すべてのリスクに十分に備えることはできません。
損害保険や生命保険、医療保険などの「保険」は、契約時に定められた事態が発生しないと保険金は払われません。
すべてのリスクに対して、私たちが日頃できることは、基本的なリスクには「保険」に加入して対処しつつ、その他のリスクに対しては、地道に貯蓄や資産運用などの財産形成をすることです。
あたり前のことなのですが、貯蓄や財産形成をコツコツして習慣になっている方は、案外少ないと思います。なぜなら、ほとんど誰からも教わっていないからです。
一方は貯蓄習慣が身についているのに、他方はまったくダメ、という夫婦によく遭遇します。
□毎月、コツコツ積立貯蓄や積立投資をする
また、家計の節約などに取り組んで、毎月の積立額を増やす
□積立を維持したり、積立額を増やすために、共働きはできるだけ継続する
このことを実践してほしい。
財産があれば、万が一のときの生活の再建に役立てることができます。また、お金は、将来の暮らしを豊かにするために使うこともできます。