派遣の時給はいくら?

FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。

役員を除く雇用者のうち、正規雇用者の割合は63.3%。
(総務省「労働力調査」2021年)

残りの約4割は、非正規雇用者です。

非正規雇用者の約7割はパート・アルバイトですが、「派遣社員」も非正規雇用者に該当します。

さて、1月31日に、エン・ジャパンは、派遣社員の給料・時給の調査結果を公表しました。

派遣を本業としている方の平均時給は1,444円。月収の最多回答は15万円~20万円未満。
副業の方の平均時給は1,331円、月収の最多回答は5万円~10万円未満。

職種別の平均時給をみてみましょう。

1位:IT・エンジニア系:1,989円
2位:技術系:1,750円
3位:医療・介護・福祉・教育系:1,657円
4位:クリエイティブ系:1,461円
5位:オフィスワーク・事務系:1,453円
6位:営業・販売・サービス系:1,367円
7位:軽作業・物流・工場など:1,194円

非正規社員は、正規社員と比べると、圧倒的に不利です。

賃金は、正規社員の7割程度とされています。

賃金が低いことは、老後の年金額も少ない、失業したときの失業手当も少ないなどに影響します。

また、住宅ローンは、借りにくくなります。
金融機関は、継続的に返済が可能と判断される人にお金を貸しますが、派遣社員、パート・アルバイトの方は、働く期間が契約等で限られているため、収入が継続的に安定しないとみなされて、お金が借りにくいのです。

このようなことから、一家に1人以上は正規社員がいないと、一生涯で考えた場合、経済的には相当厳しくなるといわざるをえないでしょう。

企業は、非正規社員を、雇用の調整弁として都合よく使っているのですから、時給や給料は、正規社員よりも高くてもよいという考え方もあると思うのですが。。。。

————————————————————————-

◆この記事は、メールマガジン「生活マネー ミニ講座」(「まぐまぐ」:無料)にて配信したものです。アドレスを登録していただければ、平日朝(不定期)に届けいたします。

 

ワークワークスの個人向けサービス

PAGE TOP