FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。
「万が一、病気やケガで入院・手術をするような事態に備えて、医療保険に入っておいたほうがいい」とは、よく言われるフレーズです。
私も、相談者が医療保険に入っていない場合、高齢者でない限り、必ずといっていいほど、上のように言っています。
ただ、日本の公的医療制度は、とても良くできていて、患者に大きな負担がかからないようになっています。
そのため、ある程度の貯蓄(緊急予備資金的な貯蓄)があれば、医療保険に加入しなくていいとも言えます。
しかし、病気やケガで気分が沈んでいるときに、その上フトコロが淋しくなるのは不安です。貯蓄からまとまったお金を取り崩さざるを得ないのは、精神的にずっしり重くのしかかります。
であれば、医療保険に加入して、健康なうちから少しずつ保険料を払い、いざというときに備えておいたほうが、いくぶん気分が楽だと思うのです。
さて、医療保険に加入する際の判断基準のひとつになるのが、平均入院日数。ほとんどの医療保険は、商品ごとに、1入院で何日まで保障の対象にするかを決めています。
主な病気別の平均入院日数は以下の通りです(2017年「患者調査」より)。
感染症:24.6日
胃がん:19.2日
大腸がん:15.7日
肺がん:16.3日
乳がん:11.5日
糖尿病:33.3日
認知症や統合失調症等の精神障害、躁うつ病など:277.1日
アルツハイマー病:252.1日
心疾患:19.3日
脳血管疾患:78.2日
肺炎:27.3日
喘息:8.6日
肝疾患:22.9日
精神疾患などは、入院が長期化する傾向がありますが、がんなどは平均すると20日も入院していないことがわかります。
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