地銀が続々預金商品を廃止!

FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。

今後、地方銀行が続々と預金商品を廃止する動きが出てきそうです。

都会に住む人にとっては、メガバンクがそこここにありますから、あまりピンと来ないかもしれませんが、地方に住む人や、中小零細企業を営んでいる方には、影響があるかもしれません。

廃止するのは、普通預金や一般的な定期預金ではありません。
これらをなくしてしまったら、銀行の存在意義がなくなってしまいます。
銀行は、預金を集め、そのお金を企業や個人に貸すことによって、必要な資金を必要なところに円滑に流通させて、経済の発展に貢献することが使命です。

「半沢直樹」も、そう言ってませんでしたか?、

廃止するのは、たとえば、年金や退職金の預け入れで金利を上乗せするような預金商品です。

わが家の近くにある地方銀行、きらぼし銀行のホームページを見てみると、ありました!
なお、きらぼし銀行が以下の商品を廃止すると公表しているワケではありませんので、あしからずご了承ください。

普通預金や一般的預金とは異なる預金商品の例として示すだけです。

・年輪定期Ⅰ
公的年金を受け取る予定の方だけ(55歳~64歳)が利用できる預金。
預入期間は1年で上乗せ金利は+0.10%。
30~300万円以内。

・年金定期Ⅱ
公的年金を受け取っている方だけが利用できる預金。
(つまり、他の金融機関からの切り替えを狙っている??)
預入期間は1年で上乗せ金利は+0.15%。
300万円以内。

・退職金特別金利定期預金
預入期間は6ヶ月。適用金利は0.5%(上乗せ金利ではない!)
300~3,000万円以内。

・相続定期預金
相続によって取得した資金を預け入れた場合の預金。
(相続手続き完了後6ヶ月以内)
預入期間は1年で、上乗せ金利は+0.10%。

ところで、「きらぼし銀行」は、2018年5月に、八千代銀行、東京都民銀行、新銀行東京が合併してスタートした銀行です。

株式上場している地方銀行78行・グループの連結純利益は、2020年3月期まで4年連続減少しており、本業の損益は、実に地銀の4割が赤字の状態です。

低金利、新型コロナウイルスなどの影響で、地方銀行の経営状態は悪化しています。

そのため、取扱商品の見直しをするなどして、コスト削減をせざるをえないのです。

 

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