ESG投資とは?

FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。

近年、しきりに目にするようになった「ESG」。

3つの英単語の頭文字をとった用語です。

E・・・Environment(環境)
気候変動、生物多様性、再生可能エネルギー、脱炭素などS・・・Social(社会)
ダイバーシティ(多様性)、シェアリングエコノミー(遊休資産の貸し借り)、省力化などG・・・Governance(ガバナンス)
取締役会の構成、デジタル化、少数株主保護など

これら3つの観点から企業の将来性、持続性などを分析し、評価して、投資先を選ぶ方法のことをESG投資といいます。

つまり、従来の投資先判断の指標である企業の業績(利益額や利益率等)や財務の状況(負債額やキャッシュフロー等)に加えて、ESGの観点も投資判断に使おうというものです。

投資をする場合、その目的のほとんどは、リターンを得るためですから、ESG投資というのは、中長期的にみると、ESGに取り組む企業の業績が向上してリターンを得られるはず、という考えが根底にあります。

さて、「ESG」という言葉を、新聞紙上などで頻繁に見かけるようになると、「ESG」という文字を名称に入れた投資信託が新たにたくさん出てきます。

私たちのような市井の投資家は、「ESG投資信託」に目を奪われないようにしたほういいでしょう。

この「ESG投資信託」こそ、金融機関が最近のESGブームに乗っかって、短期的に投資家に売って儲けたい商品だからです。

これまでもありました。
「net」
「BRICS」
などなど・・・・。

「ESG投資信託」に組み入れられている企業は、昔からある投資信託のそれとさほど変わらないでしょう。つまり、表紙を変えて目新しい商品として、売ろうとしているのではないかと疑われます。

ESG投資は、機関投資家に任せておけばよいのです。
私たちのような市井の投資家は、低コストでオーソドックスな投資信託のみに目を向ければよいのです。

私たちはまず、「顧客の立場に立った金融機関」がどこなのかを見極める必要があります。

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◆この記事は、メルマガ「生活マネー ミニ講座」(「まぐまぐ」:無料)にて配信したものです。

 

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