NISAがかわる!さあ、どうする!(3)

FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。

2024年からスタートする新NISAをどう使うか?

儲かる確率を高める方法は、「分散投資」・「長期投資」・「積立投資」を、歯を食いしばって実行することだと言いました。
また、NISA制度はこれまでも今後も、儲からなければ価値がないともいいました。

まず、新NISAの一般型(成長投資枠)(年間投資限度額240万円)での一括投資は、ゼッタイにやめましょう(私見です)。今、相場が低迷していると思って240万円をまとめて株に投資をするようなことは、博打に近いやりかたです。私はどうも、一般型(成長投資枠)は、これまで同様、主にお金持ちやお年寄り、および金融機関のために用意されてように思えてならなりません。(博打的なやり方でいいから短期間に儲けたい人、手数料収入で儲けたい法人に配慮してできたように思えるのです)

新NISAでは、積立投資をするため、つみたて型(年間投資限度額120万円)を使いましょう。
若い人や、一般の会社員などは、つみたて型の投資限度額が3倍の120万円になっただけで、十分使い勝手がよくなったのではないですか?

生涯投資上限枠が1,800万円なので、月10万円(年120万円)ずつ積立投資ができます。15年は、長期と言えるでしょう。
あるいは、月7.5万円の積み立て20年運用する、月5万円で30年でもいいです。
「60歳まで」とか「65歳まで」として運用期間を設定してもよいですね。

積立資金にゆとりがある人は、一般型(成長投資枠)の限度額240万円を併用してもいいですね。
ただし、その場合も、一般型も積み立てによる投資をしたいですね。一括投資は避けたいです。
投資に活用する商品も、つみたて型対象商品を使いたいです(なぜなら、つみたて型対象商品は、金融庁が提示する基準に沿ったものなので、素人の投資家に適しています。一方、旧一般NISAの対象商品は、手数料の高いものを金融機関に買わされるケースが多々あったといいます)

一般型(成長投資枠)を活用すると、早期に生涯投資上限額に到達してしまいます。
しかし、途中で売却して枠に余裕ができれば、その分はまた投資ができるようになります。
たとえば、子どもの教育資金や、自動車の買い替え資金、住宅の自己資金などが必要なときに、”新NISAで儲かっていれば”、売却・換金するといいでしょう。その後は、生涯投資上限枠にゆとりができるので、新たに投資ができるようになります。

「長期投資」「積立投資」については上の通りですが、「分散投資」については、どんな商品を購入するか?がポイントです。

つみたてNISA対象商品の中のバランス型投資信託で、コストの安いインデックス型がおすすめです。

株式やリート(不動産)が25%~75%程度組み入れられたものの中から、自分のリスク許容度に応じて、株式・リートの比率を決めていただきたいと思います。

あくまで目安ですが、40代までの方なら、株式・リート50~75%がよいと思います。50代は25~50%、60代以降は~30%。

 

先週から久しぶりに復活したメールマガジンですが、2022年はこれで最後です。

良いお年をお迎えください。

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